縦穴探検 with 息子in 岐阜

古い洞窟友達からお誘いをいただいて、岐阜の深ーい縦穴を探検に行くことになりました。

実は小学校6年生の息子には数年前からSRTを教えていて、一緒に滝を降りたりしていたのですが、縦穴は降りたことがないので、連れていくことにしました。

息子、最近はロープよりDSを触ることの方が多かったので(笑)、ちょっとおさらいを。
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探検する予定の「Mコミの縦穴」は10ピッチ、-195mの大洞窟です。

特にそれぞれのピッチヘッドが、完璧なアルパインスタイルでリギングされていて、アルパインSRTに不慣れな人は大人でも泣きが入ります。

それを想定して、「空中クラシカルYビレイ3連発」や、「バカほど遠いリビレイ・ディビエーション」を繰り返し練習します。
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さぁーて、いよいよ探検前日、現場乗り込み、近くでキャンプです。
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夜が明けたら山を登って、洞口までアプローチです。
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洞口はドリーネの底にあるのですが、今回は泥で埋まっていました。

まずは入り口を掘り当てなくては・・・・・
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やっと通れるだけの通路が確保できました。

さぁー、入洞です。
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最初は狭ーーーーい横穴が続きます。

大人がハーネスを履いていたら、ありとあらゆるものが引っ掛かります。

が、子供はスイスイやってきます。
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狭い横穴を通過すると、いよいよ縦穴の始まりです。

最初は狭くて短いピッチが続きますが、降りるにしたがって、空間が大きくなりピッチも深くなります。
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第8テラスでおひるごはん。
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まだ続きます。

第9テラスあたりで、息子は「これ、登らんと帰られへんのやんな・・・・・」と、当たり前のことをボソッとつぶやきました(笑)。

降りても降りても終わらない縦穴の底深さに、じんわりとした不安が宿ったようです。

でもあと1ピッチ!

最深部に到着しましたーーー!!!
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さぁーて、ここまで来てしまったからには、泣こうが喚こうが、200mを登らないと生きて帰れません。

普段は引っ込み思案の息子の目に、覚悟が決まったように見えました。

登る登る登る登る・・・・・
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3時間かけて10ピッチを登り切りました。

出洞ーーーー!!
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みんな次々に出洞します。
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1000入洞、1700出洞の7時間活動でした。

入り口に泥が詰まらないように整備して帰ります。
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今回、私のわがままで、息子の同行を許してくださり、サポートくださったお三方、ありがとうございました。

息子にとっては一生の経験になりました。

「小学6年生で、初めての縦穴が-195mのMコミの縦穴」っていう立派な勲章をあげることができました。

本当にありがとうございました。

夜ご飯はカレーライスでした。
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2016/06/14 13:21 Update
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