出張オンロープレスキュー講習

オンロープレスキュー講習に呼んでいただきました。

ロープアクセス(SRT)での点検業務は、橋梁点検車も高所作業車も届かない個所が対象になります。

したがって、万一そこで行動不能になった場合は、当然橋梁点検車も高所作業車も届きません。

ロープでアクセスした場所でのレスキューは、オンロープレスキューおよびロープホイストの技術を持っている者でしかなしえません。

ロープを使って業務を行われるのであれば、オンロープレスキューは是非とも併せ持っていただきたい技術です。

複雑な橋梁点検を多数こなしておられるみなさんに、オンロープレスキューを手ほどきさせていただきました。

ストックヤードに立派な施設を整備しておられます。

まずは基礎的なオンロープ状態からの脱出方法を手ほどきさせていただきます。
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場合によっては、要救助者の体重がかかったロープを切って脱出させてやります。


基本的には遭難場所から下方の平坦部にロワーダウン(吊り降ろし)してやりますが、橋梁の現場だと下方が水面であったりしてロワーダウンできない場合もあります。

必要な場合にはホーリング(吊り上げ)を行います。
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想像しただけでもゾッとする、ボルトトラバース途中での事故!

サブロープがなくレスキュアーが一人しかいない場合などは仕方ありません。

支点一点ずつ連れて帰ってこなくてはいけません。
ビクティムもレスキュアーも腹筋が切れるほどしんどいです!!
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サブロープと複数レスキュアーがいる場合は橋軸直行方向に橋面まで一気に引き上げることができます。
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オンロープレスキューやホイストの講習は、ロープレスキュー技術を身に付けていただくことはもちろんですが、逆説的にはレスキューにかかる膨大な労力をご経験いただき、レスキューよりも普段から事故を起こさないように細々と気をつけている方がよほど労力が小さい、ことを認識いただく場でもあります。

皆さん、どうぞご安全にお仕事くださいませ。

おつかれさまでした。
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2017/05/10 12:50 Update
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