ハンガー04

久しぶりのまじめなリギングの話。

珍しいハンガーその4です。

ASフレキシブルハンガーと言います。

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厚さ8mmのアルミの円盤に盤と平行な穴を二つ開けて、6mm程度のダイニーマコードを通して使用します。

以前紹介した改良クラウンと同じく、ノットに直接スクエアノットかシートベンドで接続することでカラビナを省略できます。

さらに自動的に6mmコードが荷重方向に向くため、全方位の荷重が可能です。

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ボルト方向に使用する際にはダブルで使用します。

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ボルト方向の荷重ということは、たとえば天井面に上向きに打ち込んだアンカーにぶら下がる場合などです。

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重さは51gです。

ここまで書くと、他のハンガーを使うのが馬鹿らしくなるほど優秀なハンガーですが、欠点もあります。

円盤方向にシングルで使用する際は問題ないのですが、ボルト方向に荷重する際に穴出口のエッジでコードが擦傷します。

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穴出口エッジはテーパーされておらず、ピンピンに角ばっています。

しかたないので、穴出口を削ってテーパーさせると少しはましになりましたが、擦傷がなくなることはありませんでした。

苦肉の策として、もう一枚ハンガーの円盤を使ってコードをエッジから浮かせる事を考えました。

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円盤の周りにスリングを巻き付けて、メインの円盤と重ねることでコードがエッジから離れます。

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少し野暮ったくなりましたが、今はこれで使っています。

重さは78gとなりました。

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それでもカラビナ+ツイストハンガーよりも軽いです。

気に入っています。
2015/11/20 14:29 Update
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